京都で見つけた、デザインのヒント
京都の街に息づく格子や素材、光と影、余白。日常の風景から見つけた、ロゴデザインやブランドづくりにつながる気づきを綴ります。

K.Design
LIFESTYLE
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日常の風景に、デザインの種がある。
京都を歩いていると、観光名所ではない何気ない場所にも、美しい造形が残っていることに気づきます。町家の格子、軒先の暖簾、石や木の質感、古い看板、路地に落ちる光と影。誰かに見せるためにつくられたものではなく、その場所で使われ続けてきたものだからこそ生まれる美しさがあります。
デザインを考えるときも、最初から「新しい形をつくろう」とするのではなく、身の回りにあるものをよく見ることを大切にしています。形そのものだけではなく、なぜこの幅なのか、なぜこの素材なのか、なぜここに余白があるのか。そうした小さな疑問から、新しい表現の手がかりが見つかることがあります。
格子と余白がつくる、静かなリズム。
京都の建築でよく目にする格子は、単純な線の繰り返しでありながら、間隔や太さ、光の入り方によってさまざまな表情を生み出します。すべてを装飾するのではなく、必要な要素を整然と並べることで、静かなリズムが生まれています。
同時に印象的なのが、形そのものではなく、その周囲に残された余白です。日本のデザインでは、何かを加えることだけでなく、何を置かないかによっても印象が大きく変わります。
ロゴデザインでも同じように、線を増やす前に削ること、形と形の間隔を整えること、視線が休む場所を残すことを意識しています。京都の風景に見られる秩序や余白は、現代のブランドデザインにもつながる考え方だと感じています。
見つけた美しさを、そのまま使わない。
京都で見つけたものを、そのままロゴのモチーフとして使うわけではありません。格子を見たから格子を描く、町家を見たから町家をシンボルにする、ということではなく、その背景にある考え方を読み取ることを大切にしています。
反復によって生まれるリズム、素材が持つ質感、光と影のコントラスト、そして何も置かれていない余白。目にしたものを一度分解し、その中から本質的な要素を取り出して、別の形へ置き換えていきます。
伝統的なものをそのまま再現するのではなく、そこから得た感覚を現代のブランドにふさわしい表現へ翻訳すること。京都で暮らしながら得る小さな気づきも、K.Designのデザインを形づくる一つの背景になっています。

